No.97  ムラサキツメクサ(白花) (H15.6.5)


撮影 H15.6.3 走水公園

ムラサキツメクサ (アカツメクサ)(マメ科シャジクソウ属)

 ヨーロッパ原産の多年草です。明治初期に牧草として渡来したものが、全国に野生化してしまいました。耕地のまわり、道端、草原と身近な所でよく見ることができます。
 花期は5〜10月と長いですが、初夏が最盛期でしょう。花色はふつう紅紫色ですが、走水公園で、写真のように、ほとんど白色に近い花をつけた1株に出会いました。神奈川県立博物館の「神奈川県植物誌」には、「花が白いものはセッカツメクサといい、母種に混ざって稀に採集される」とありますが。
 仲間には、クローバーの名でよく知られるシロツメクサがあります。それと比べると、小さな花が球形に集まった花序にはほとんど柄が無く、2枚の葉がついています。シロツメクサの花序には長い柄があります。3小葉は細長く、白緑色の斑紋があります。小花にも柄がほとんどありません。シロツメクサの小花には柄があり、花が終わるとたれ下がります。よく似ているのに、まだまだ、いろいろな違いが見られます。