No.89 シロバナタンポポ (H15.2.7)


撮影 H15.1.30 岩戸

シロバナタンポポ  (キク科タンポポ属)

 神奈川県に広く分布するタンポポの仲間(タンポポ属)は、カントウタンポポ、セイヨウタンポポ、アカミタンポポ、シロバナタンポポの4種です。
 セイヨウタンポポとアカミタンポポはヨーロッパ原産の帰化植物で、単為生殖で種子を作ります。花期も長く、温暖なところでは、年中花を見ることができます。
 日本在来のカントウタンポポとシロバナタンポポは、花期が春から初夏で、ほかの株の花粉でしか受粉しないので、種子の生産量が帰化種よりたいへん少ないようです。
 在来2種と帰化2種は、頭花のまわりにつく総苞片の形やつき方によって区別することができます。在来の2種には、総苞片の先に突起があります。
 シロバナタンポポの分布の中心は西日本です。県内各地で見られますが、個体数は少なく、社寺の境内や畑の畦道、庭など限られた場所ですので、人為的に持ち込まれたのではないかといわれています。
 写真の花は、日当たりのよい場所での早咲きで、花柄も短く弱々しく感じます。