No.88 ヤブコウジ(H15.1.27)


撮影 H15.1.24 葉山町

ヤブコウジ (ヤブコウジ科ヤブコウジ属)

 冬に実が真っ赤に熟し、正月の床飾りなどに使われるマンリョウ(万両)やセンリョウ(千両)は縁起ものとしてよく知られています。では、百両や十両はあるのでしょうか。 正式な和名ではありませんが、やはり冬に赤く実の熟すカラタチバナを百両、このヤブコウジを十両と呼びます。きっと後になってつけられたものでしょう。
 カラタチバナやヤブコウジも三浦半島に自生しますが、個体数ではヤブコウジが圧倒的に多いです。
 よこすかの植生調査によれば、常緑広葉樹林の中では最も広く分布するのがヤブコウジースダジイ群集です。尾根道や南向き斜面などの乾燥しやすい樹林下に生育します。
 地下茎をのばして繁殖します。茎は直立して、ほとんど枝分かれしません。高さは10〜20aで、花期は7〜8月です。
 古くから栽培され、正月飾りの松や梅の盆栽の根じめとしても使われてきました。