No.86 ビワ(H14.12.20)


撮影 H13.12.29 大矢部

ビワ (バラ科ビワ属)

 初夏に黄橙色に熟した果実をたくさんつけた光景は、どなたもご存じでしょう。果実を食用とするために、かなり古い時代から栽培された記録が残っているそうです。
 原産地については諸説がありますが、中国からの帰化植物だということが一般的です。現在では改良された多くの品種が栽培されています。
 果実を食用とするだけではなく、葉や種子は胃腸病や皮膚病ほか諸病の家庭薬として使用され、民間療法の重要な植物であったようです。また、木の材は粘り強くて硬いので、印鑑や杖の材料として使われます。
 11〜12月、枝先につぼみを密につけ、白い花を次々に開きます。花柄、苞、萼に褐色の綿毛を密生します。径1aほどの花一輪をクローズアップしてみました。