No.85 ハゼノキ(H14.12.6)


撮影 H12.12.7 毘沙門海岸

ハゼノキ (リュウキュウハゼ・ハゼ) (ウルシ科ウルシ属)

 三浦半島の紅葉が美しくなるのは、例年、11月も下旬になってからです。黄葉の樹木が多い中で、紅葉が一際鮮やかなのがこのハゼノキです。
 関東地方南部以西に分布します。果皮のろうを和ろうそくの原料とするために栽培されたものが野生化して拡がったといわれます。ろう分を多量に含んだ果皮は、カラスやムクドリにとって冬のよい食糧となっているようで、糞になった種子が諸方に散布されて、ハゼノキの密度を濃くしているのだと思います。
 県内では暖地の山野、特に海岸沿いに多いようです。三浦半島でも全域の雑木林で、晩秋(初冬)の山野を美しく飾ってくれます。
 雌雄異株です。