No.83 ハマアキノキリンソウ(H14.11.5)


撮影 H13.11.14 黒崎の鼻

ハマアキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)

 アキノキリンソウとハチジョウアキノキリンソウの雑種ではないかといわれています。分布は伊豆半島や房総半島などのほか数か所の限られた狭い範囲のようです。県内でも海岸沿いに点在して記録があるようですが、三浦市のものは毎年花を見ることができます。今年も黒崎の鼻の数株は、10月下旬に花盛りを迎えていました。
 海岸の草原に生える多年草です。茎の高さは10〜30aで、葉は茎の中部に集まってつきます。葉はやや厚く、縁以外は無毛です。
 同色の黄花をつけるイソギクの大群落と花期が重なるので、その中で咲くハマアキノキリンソウは気づかれにくく、絶滅を逃れているのではないかと思われます。
 母種のアキノキリンソウは、日本全国に広く分布します。三浦半島では、塚山公園で、今年の10月中旬に、花の群落に出会うことができました。