No.71 タニギキョウ(H14.4.24)


撮影 H14.4.15 観音崎公園

タニギキョウ (キキョウ科タニギキョウ属)

 日本各地に広く分布し、山地の木陰や谷、沢など湿り気の多いところに生える多年草です。三浦半島では、大楠山や二子山周辺を流れる川の岸、観音崎公園の木陰などで見られます。
 根茎は白色で細く、枝分かれして広がり、その先に柔らかい地上茎を出します。地上に出た茎は這って伸び、やがて10a足らずの高さに立ち上がります。
 花は5深烈する鐘形で、茎の先や上部の葉のわきから短い花柄を出し、上向きに開きます。花冠の長さは5〜8_で、白色か淡い紫色をおびた花憐な花です。花期は4〜8月といわれますが、三浦半島では3〜4月で、初夏には姿を消してしまいます。
 和名のタニギキョウは、湿った谷筋に多く見られることからついたといわれます。