No.177  タケニグサ (H19.7.14)


撮影 H19.7.13 天神島

(ケシ科タケニグサ属)

 日当たりの良い荒れ地や造成地などに生える多年草です。本州、四国、九州に広く分布します。横須賀海岸通りの中央分離帯で見かけたこともあり、手入れの届かない道路の植え込みなどでよく目にします。
 茎は中空で、高さ1〜2bになる大きな草です。キクのように切れ込みのある葉は大きく、長さ30aにもなります。茎や葉の裏は灰白色をしています。
 茎を折ると黄橙色の液が出ますが、アルカロイドを含んでいて有毒です。
 花期は6〜8月で、まっすぐに伸びた茎の先に円錐花序を出し、白色の小さな花を多数つけます。2枚の萼片に包まれた花には花弁はありません。開花とともに萼片は落ち、多数の白い雄しべと1個の雌しべ現れます。花は1日花で、夕方には雄しべも落ちてしまいます。花後、無毛で扁平な果実が熟します。
 和名は、竹と煮ると竹がやわらかくなるからとか、茎が竹に似ているからだとかいわれます。