No.166  アキノギンリョウソウ (H18.10.25)


撮影 H18.10.21 津久井

(イチヤクソウ科シャクジョウソウ属)

 三浦富士に向かってマテバシイ樹林を歩いているとき、花期を過ぎたばかりのアキノギンリョウソウに出会いました。三浦半島ではたいへん珍しいので、花弁は黒くなっていましたが撮影しました。
 本州、四国、九州に分布する多年生の腐生植物です。常緑照葉樹林の腐植質な林床に生育します。県内では主に西部に点在しますが、数は少ないようです。
 葉緑素を持たない腐生植物の仲間なので、光合成で養分を作ることができません。腐植土などのように分解した有機物から養分を取り入れています。
 花期の8〜10月になると土中から10〜20aの花茎を伸ばし、頂に1個の花をつけます。透明感のある白色をした花は筒状鐘形で、長さは2aほどです。
 5〜8月に咲くギンリョウソウ(銀竜草)に似ていますが、花期が秋なので、この和名がついたといわれます。