No.163  コウヤマキ (H18.9.20)


撮影 H18.9.17 葉山町

(コウヤマキ科コウヤマキ属)

 葉山町のある寺でコウヤマキの球果に出会いました。1週間ほど前に秋篠宮家の長男の命名の儀が行われ、お名前は悠仁(ひさひと)さまに、お印は「真っ直ぐに育って」とコウヤマキ(高野槇)が選ばれたと発表されたばかりでした。
 コウヤマキは福島県から宮崎県までの山地に分布する日本特産種の常緑針葉樹です。高野山を中心に仏に供える花の代用として用いられ、和名もこれに由来するそうです。三浦半島の寺院でも境内に植えられているのをよく見かけます。
 幹は直立し、大きいものは高さ30〜40bに、直径は1bにもなります。
 枝には長枝と短枝があり、長枝には褐色の鱗片葉がらせん状に互生し、短枝には2個の葉が合着した長さ10aほどの葉が多数輪生します。
 花は3〜4月頃開き、長さ10a前後の球果は翌年の秋に熟します。球果の先に葉が出ることが多いのも特徴です。