No.159  ソテツ (H18.7.24)


撮影 H16.7.20 馬堀海岸

ソテツ(ソテツ科ソテツ属)

 馬堀海岸の緑道を散歩していてソテツの花に出会いました。ソテツは九州南部から沖縄に自生する常緑低木ですが、本州中部以南の各地の公園や社寺などに植栽されています。
 胚珠(はいしゅ)が子房に包まれないで裸出していて、直接に受粉する裸子植物です。
 幹は直径30aほどで、古くなった葉を落としながら伸び、古い葉柄の基部が残って、うろこ状に見えます。大きな羽のような葉を茎の先に輪生状につけます。
 雌雄異株で、雄花、雌花とも茎頂に一つつき、6〜8月に開花します。写真は雄花で、これから更に伸びて、長さは50〜70aの円柱形をしています。鱗片状の雄しべがたくさん並び、その裏には一面に葯室(やくしつ)がつき、そこから花粉を出します。
 こどもの頃、幹に何本も鉄釘を打ち込んであるのを見たことがあります。しかし、和名の蘇鉄(そてつ)の字のように、鉄分で蘇るというのは疑問です。