No.151  ヤマルリソウ (H18.3.8)


撮影 H18.3.5 森戸川上流

ヤマルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)

 早春の森戸川沿いを歩いていたら、上流でヤマルリソウの咲き始めに出会いました。
 本州(福島県以西)、四国、九州に分布し、落葉樹林の林縁や道ばたなどの適度に湿った場所に生育する多年草です。県内では丹沢や箱根などの山地や丘陵に多いようですが、三浦半島では森戸川上流域だけのようです。
 根生葉はロゼット状に広がり、長さ10〜20aで倒披針形をしています。茎は根元から多数に分かれて広がり、花期になるとそれぞれの茎は斜に持ち上がります。茎の葉は根生葉より小さく、互生します。茎や葉の裏表には白毛が密生しています。
 花期は3〜5月で、茎の上部に総状に花序をつけ、淡紅紫色から淡青紫色の花を次々に開きます。花冠は5裂し、直径は1aほどです。
 花が終わると下を向いて果実が熟していきます。5裂した萼に囲まれ、お碗のような分果が4個ならんでいる姿には特徴があります。
 和名は山瑠璃草で、同属のルリソウとともに花の色に由来します。