No.148  フウセントウワタ (H18.1.13)


撮影 H18.1.10 子安の里

フウセントウワタ (ガガイモ科フウセントウワタ属)

 新春の子安の里を久しぶりで歩きました。炭焼き窯への登り道の左右にはスイセンの花が盛りを迎えていました。畑の縁に植えられている枯れかかったフウセントウワタは実が裂けて、白い絹糸のような羽をつけた種子を飛ばしていました。
 フウセントウワタはアフリカ南部が原産で、原産地では常緑の低木のようですが、気温の違う日本では、地域によって1年草や多年草として扱われています。
 茎は枝分かれしながら、高さ1bほどになります。葉は対生し、長さは10aほどでシダレヤナギのような形をしています。茎や葉を傷つけると乳液を出します。この液を目に入れると炎症を起こし、視力の回復に時間がかかるといわれます。要注意です。
 8〜10月に、枝先の葉の付け根から散形花序を出し、径約1.5aの5裂した白い花10〜15個を下向きにつけます。花の中にある副花冠は淡紫色をしています。
 果実は晩秋に紙風船のように熟します。長さは7〜8aで、表面には突起が並びます。
 庭木として植栽されたり、実つきの切り枝として生け花などに利用されています。