No.145  ミツバベンケイソウ (H17.11.14)


撮影 H17.11.3 森戸川

ミツバベンケイソウ (ベンケイソウ科ベンケイソウ属)

 北海道、本州、四国、九州に分布し、渓流沿いの露岩地や山地路傍の岩場などに生育する夏緑性の多年草です。県内では森戸川流域と箱根でだけ稀に見られる希少種で、「神奈川RDB」では絶滅危惧種とされています。
 茎は直立して20〜80aになります。長楕円形をした葉は肉質で厚く、まばらに鋸歯があり、裏面は粉白色を帯びています。ふつう3枚の葉が茎を抱くように輪生しますが、2〜5枚と枚数には幅があります。
 花期は7〜9月で、茎頂に散房花序を出し、淡い緑色をした花を密につけます。花弁は5枚、雄しべは10本で5本ずつ輪生して2段に開きます。花の径は6_前後です。
 たった数株しか見られない森戸川のミツバベンケイソウが、岩から垂れ下って弱々しく花を開いていました。花期が遅れているようです。