No.137  タカトウダイ (H17.7.5)


撮影 H15.6.30 三浦市諸磯

タカトウダイ (トウダイグサ科トウダイグサ属)

 本州、四国、九州に分布し、草地に生える多年草です。県内でもほぼ全域の丘陵や山地に生育しています。三浦半島の海岸に生えるものには、全体に小型で葉がやや厚く、花序の茎が短く密集するものがあり、これをハマタカトウダイといい、タカトウダイと区別しています(神奈川県植物誌2001)。この写真のものもその仲間と思われます。
 茎は直立して伸び、高さ50〜80aで、傷がつくと切り口から白い乳液を出します。
 茎につく葉は互生し、長さ3〜8a、幅1a前後で、へりには細かな鋸歯があります。 茎頂の葉は5枚ほどが輪生し、そこから5〜7本の枝を出し、花序を出します。
 花期はトウダイグサの仲間では最も遅く6〜7月です。花のつき方は、この仲間の特徴である杯状花序(はいじょうかじょ)です。菱形をした黄色の総包葉の上の茎は杯形にへこみ、縁には4枚の花弁のような腺体があります。杯状のへこみの中から不定数の雄しべと1個の雌しべを出します。腺体や雌しべの形は種によって異なります。
 秋には紅葉が見られます。