No.131  ニオイタチツボスミレ (H17.3.22)


撮影 H14.3.17 小網代の森

ニオイタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)

 北海道の南部から本州、四国、九州まで広く分布し、日当たりのよい山地や丘陵に生える多年草です。県内でも海岸から山地までの落葉樹林内や草地に生育しています。
 花期は3〜4月。紅紫色をした径1.5〜2aの花を開きます。花弁は幅が広くて丸みがあり、互いに縁が重なりあっています。花冠の中心は白さが目立ち、花柄には細毛があります。また、花にはほのかな香があります。
 開花当初、茎は数aと短いのですが、花が終わる頃には10〜30aにも成長します。葉は花時はハート形で長さ1〜3aと小型ですが、次々と三角形をした葉が出てきて、姿も大型化します。
 和名は花に芳香があり、葉がタチツボスミレに似ていることによります。
 今年も3月20日に小網代の森を歩くと例年と同じ場所で、また可愛らしい花に出会うことができ、うれしくなりました。