No.130  コノテガシワ (H17.2.22)


撮影 H17.2.18 馬堀海岸

コノテガシワ (ヒノキ科コノテガシワ属)

 中国原産の常緑針葉高木です。中国では寺院や墓地に植えられるそうです。日本へは江戸時代の中頃に渡来したといわれています。原産地では高さ20bにもなるそうです。日本では庭木や公園樹として使われますが、それほどの高木は見かけません。
 葉はヒノキに似ていますが、小枝が垂直に一平面となって直立して生長するために、鱗状葉の裏と表の区別は明確ではありません。
 花期は2〜4月で、同じ株に雄花と雌花を別々につけます。雄花は球形で黄褐色をしており、風によって花粉を飛ばします。雌花は淡紫緑色をしており、径は2〜3_です。
 球果は1〜2aで、はじめは光沢のある濃緑色ですが、秋も深まると褐色に熟します。
 和名は、垂直に広がる小枝を子どもの手に見立てて児の手柏と呼ぶそうですが、カシワの仲間ではありません。