No.115  スナビキソウ (H16.5.26)


撮影 H16.5.15 三浦市

スナビキソウ(ムラサキ科スナビキソウ属)

 北海道から九州まで分布し、海岸に生育する多年草です。県内でも数ヶ所の産地の記録がありますが、生育する海浜の環境が悪化し、ほとんどの場所で見られなくなってしまいました。三浦市でわずかに育つだけで、県内では絶滅が危惧されている植物の一つです。
 砂地の植物なので、長い地下茎を持っています。高さは20〜30aで、へら形の葉を密につけます。茎や葉の裏表には毛が密生していて、葉は白色を帯びています。
 花期は5〜8月といわれますが三浦市のものは5月が盛期です。茎頂に多数がかたまって咲きます。白色で中心部が黄色い花の直径は8_ほどです。
 果実はコルク質で、海水に浮いて散布されるようです。