No.112  スズメノヤリ (H16.4.2)


撮影 H15.3.23 馬堀海岸

スズメノヤリ (イグサ科スズメノヤリ属)

 日当たりのよい草原に生える多年草です。日本全国に分布します。
 茎の長さは10〜25aで、茎の先に多数の花が集まってまるい花序をつくります。その様子が、大名行列の毛槍に似ているのでこの名がついたといわれます。
 「スズメ」の名がつく植物は、県下に分布するものだけでも10種を越しますが、小さかったり、かわいいものが多いようです。
 春のはじめ、まだ他の草が伸びる前に花穂をつけるので、よく目立ちます。めしべ先熟で、つぼみが開くとめしべの白い柱頭が一斉にのびだしてきます。そして、風によって送られてきた他花の花粉で受粉を完了します。その後で、黄色いやくが発育して花粉をとばします。自花受粉をさけるための一つの仕組みです。