桿には、桿秤と天秤(てんびん)の2種類がある。我が国には、上代に中国から伝えられたといわれる。江戸幕府は、1653年(承応3年)秤の製造・販売の独占権を持つ“秤座”を江戸と京都において、全国を二分して統制させ、それが明治維新以後も引き継がれた。この写真の秤は、小型で貴金属類を計るためのものと思われる。
原寸: 棹の長さ24.5p,受け皿直径8p