脱穀作業用具。江戸時代後期に以降に登場したもので、北陸地方で使われていたものが、漸次全国に普及した。初め歯が孟宗竹製(歯数10本)であったが、次第に鉄製(当写真)の歯(歯数20本以上)を使用するようになった。足踏みや電力による回転式脱穀機が全盛時代を迎えた後も、種籾だけは本機(千歯扱)を用いた。それは、種籾として発芽を促すために優れていたからである。
原寸: 歯の長さ22p,歯の幅32p