炭火の中に入れ熱してから、衣服類のしわ伸ばしや形なおしに用いられた。“こて”の使用については、「和名類聚抄」や白石の「東雅」などに散見でき、江戸時代中期以降一般化したものと考えられる。昭和初期頃まで和裁用として欠かせない道具であったが、アイロンの出現で姿が見られなくなった。
原寸: 長さ35p