炭火を入れてその熱気を利用し、衣服類のしわ伸ばしや形なおしに用いられた。“火のし”の使用については、高田与清(小山田)の「松屋筆記」や山崎美成の随筆「海録」に見られる。江戸時代中期以降一般化したものと考えられる。大正末期頃まで和裁用として欠かせない道具であったが、アイロンの出現で姿が見られなくなった。
原寸: 柄26p,火入部直径14p