No.79 イワダレソウ(H14.9.3)


撮影 H11.8.22 三浦市諸磯

イワダレソウ (クマツヅラ科イワダレソウ属)

 本州(関東地方南部以西)、四国、九州の海岸の砂浜や岩地に生える多年草です。県内では、三浦半島から鎌倉までの海岸に点在しますが、それ以西では見られないようです。 茎は地をはって伸び、節から根を出しながら広がっていきます。葉の質は厚く、対生します。
 葉のわきから10〜20aの花茎を立て、その先に円柱状の穂条花序をつけます。この花穂は、紅紫色の苞葉を鱗状に密生しており、その苞葉と苞葉の間から、淡い紅紫色の小さい花を輪のように多数開き、上の方に咲き上がっていきます。花穂の長さは1〜2aです。花期は7〜10月です。
 3年前にこの写真を撮影した砂浜では、年々バーベキューを楽しむ人が増えたため、イワダレソウは痛めつけられて少なくなってしまいました。残念なことです。