No.56 アメリカネナシカズラ(H13.10.9)
撮影  H13.10.7 三浦市三戸浜

アメリカネナシカズラ (ヒルガオ科ネナシカズラ属)

 北米原産の1年生つる状寄生植物です。30年ほど前に、東京の多摩川流域で発見されましたが、現在は全国に広がっているようです。三浦半島では、南西側の砂浜に点在しています。
 種子が発芽し、つるが伸びて他の植物に巻き付くと、接触した面に小さな突起のある吸盤(寄生根)を出し、そこから養分を吸収します。他の植物からの養分で生長を始めると最初にできた主根は消えてしまいます。
 葉緑素を持たず、葉もありません。直径1_前後の鮮やかな淡黄赤色のつるだけが、枝分かれしながら四方八方に広がっていきます。
 直径3_ほどの白色の花は、茎のところどころにかたまって付きます。花期は夏から晩秋までです。
 寄生する宿主の植物はいろいろありますが、三浦半島では写真のようにハマヒルガオが多いようです。