NO.33 トベラ     H 12.12.8
撮影 H10.10.31 三浦市雨崎

トベラ (トベラ科トベラ属)


 本州(関東以西)、四国、九州、沖縄に分布し、県内でも全域の海岸から沿海に自生する常緑の低木です。海岸の防風林として、また、庭園や道路の分離帯などにも植栽されています。
 葉は細い倒卵形で、厚く革質で光沢があります。乾燥すると縁は裏面に反り返ります。
 4〜6月、初めは白色で後に黄色に変わる径10〜15_の花を枝先につけます。この花には芳香があります。
 朔果は球形で、初冬に熟すと3裂し、粘る赤い種子が顔を出します。
 和名のトベラは、トビラの転訛(てんか)したものだといわれます。節分に、この小枝を扉に挟み、鬼を払うという風習にちなみます。