No.176  アカショウマ (H19.6.14)


撮影 H18.6.12 朝比奈

(ユキノシタ科チダケサシ属)

 朝比奈バス停から朝比奈切り通しへ向かって歩き出すとすぐの左斜面に、アカショウマの群落が例年のように花盛りを迎えていました。
 本州、四国に分布し、県内では丹沢・箱根の山地や丘陵地に多く生育する多年草です。三浦半島では逗子・葉山の山なみより南にはほとんど見られません。
 葉は3出複葉で、表面に光沢がなく、縁には浅い重鋸歯が見られます。茎や地下茎は赤みを帯びます。花茎の高さは50〜90aです。
 花期は6〜7月で、茎の先に複総状の花序を出し、白色の小さな花を多数つけます。花弁は細長く、長さは3_ほどです。
 この種は産地によってすがた形が変異に富んでいます。そのため、産地によって変種にしたり、ときには別種として細分されます。
 「ショウマ」と名の付く植物は多く、県内で自生するものには同じ科のヒトツバショウマ、キンポウゲ科のサラシナショウマ・イヌショウマ、バラ科のヤマブキショウマなどがあります。