No.170  ヒメオドリコソウ (H19.2.15)


撮影 H12.2.21 観音崎公園

(シソ科オドリコソウ属)

 まだ風の冷たい2月、三浦半島の畑地や路傍の日だまりではヒメオドリコソウがぽつぽつ花を開き始めます。
 ヒメオドリコソウはヨーロッパ原産の越年草で、明治時代の中頃に渡来したと言われます。北海道、本州に広がり、更に帰化地を広げ続けています。
 茎は根もとで枝分かれし、立ち上がって高さ10〜20aになります。赤みを帯びた茎は4稜があり、下向きの短毛が見られます。
 葉は対生し、下部のものは葉柄がありますが上部ではなくなります。表面の網目状の葉脈はくっきりと凹んでいます。また、上部の葉は紅紫色に染まります。
 花は明るい赤紫色の唇形花で、上部の葉の間から外側に向かって長さ1aほどの花を開きます。花期は3〜5月ですが、暖地では長期にわたって見られます。
 よく群生し、同属のホトケノザとともに生えているのを目にします。ありふれた花ですが、よく見るとおもしろい形をしていると思います。