No.141  コマツナギ (H17.9.12)


撮影 H17.9.4 三浦市諸磯

コマツナギ (マメ科コマツナギ属)

 本州、四国、九州に分布し、日当たりの良いやや乾燥した草原や道ばたなどに生える落葉小低木です。県内では全域に広く生育し、三浦半島では海岸に多いようです。
 茎は根もとから多数出て斜めに立ち上がり、高さ50〜100aになります。細い茎は草原では立ち上がりますが、三浦の海岸ではほとんどが横にはって広がっています。
 葉は、4〜5対の小葉を持つ奇数羽状複葉で、互生します。葉の表裏や茎には、高倍率のルーペでのぞくと、方位磁石の磁針のような形をした丁字毛が生えています。
 7〜9月になると葉のつけねから花序を出し、淡紫色をした長さ5_ほどの蝶形の花を総状に密につけます。虫が花に触れると、下にかくれていた雄しべ群と雌しべがはね上がって現われます。
 和名は、茎が丈夫で、土中での根の張りも強く、引き抜くのも難しいので、駒(馬)をつなぐことも出来るということからだといわれます。