No.136  トキワツユクサ (H17.6.27)


撮影 H15.6.27 観音崎公園

トキワツユクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)

 別名をノハカタカラクサといい南アメリカ原産の常緑の多年草です。昭和の初期に観葉植物として渡来しましたが、繁殖力がたくましく、野生化して全国に帰化しています。
 三浦半島でも全域の樹林の縁や日陰の石垣など様々な場所で生育しています。観音崎の東京湾海上交通センター付近では、在来の植物を駆逐しながら広がっている大群落を見ることができます。
 茎は地面をはって、節々から枝や根を出しながら伸び広がり、長さは時には1bにもなります。互生する葉は無柄で、葉鞘(ようしょう)が茎を包んでいます。
 花期は5〜7月ですが、暖地ではその前後もかなり長く花が見られます。径1.5a程の花は、緑色の3枚の萼片、白色の3枚の花弁、白色で黄色の葯(やく、花粉の袋)がついた6本の雄しべ、中心に1本の雌しべで出来ています。雄しべには白色の長い毛が密生しています。
 和名は、葉がツユクサに似て、常緑であることによります。
 清楚な花の姿と異なる繁殖力のすごさに驚かされ、在来の植物に不安を感じます。