No.129  シキミ (H17.2.7)


撮影 H17.1.25 武山登山口

シキミ (シキミ科シキミ属)

 本州(東北地方南部以西)四国、九州に分布し、山林中に生える常緑の小高木です。県内では丹沢や箱根の山地を中心に生育しています。
 古くから墓地や寺の境内などに植えられ、枝葉を墓前や仏前に供えるなど仏事に深い関わりのある植物です。三浦半島で見られるのは、それらが 逸出したものだと思われます。
 樹高は3〜5bになり、よく枝分かれします。長楕円形をした葉は枝先に互生します。葉は厚く、長さは10a前後で、表面は濃緑色で光沢があり、全縁です。
 2〜4月、枝先の葉のわきに径3aほどで透明感のある黄白色の花を開きます。花弁と萼片は形も色もほぼ同じで区別がつけにくいですが、合わせて十数枚です。
 秋には径2aあまりの星型をした袋果が熟し、裂けて種子をはじきとばします。全株に毒性があり、特に果実には毒成分が多いそうです。
 和名は、毒性の強い実を「悪しき実」と呼び、それが略されてシキミとなったという説が一般的です。
 香気があり、樹皮や葉の粉末を材料にして抹香や線香が製造されています。