No.124  オオカモメヅル (H16.10.20)


撮影 H16.10.17 衣笠山

オオカモメヅル(ガガイモ科オオカモメヅル属)

 日本全国に分布し、山地の林床に生育する、つる性の多年草です。県内、三浦半島でも個体数は少ないようですが、丘陵や山地の樹林下で目にすることができます。
 茎は根元からつるとなって、枝分かれしながら他物に絡んでのびひろがっていきます。
柄のある葉は、長さ7〜12aの長三角形で、基部は両側が丸く張り出しています。 
 花期は7〜9月で、対生する葉のつけねから、小さな花序をだします。星形に5裂する花冠の内側には綿毛があり、暗紫色から淡紫色をしています。その中にも星形をした副花冠が外側を向いてついています。しかし、花の径が5〜7_と小さいために、気付かれずに過ぎてしまうのでしょう。
 果実は袋果で細長く、写真のように2個が一直線につながっている事が多いようです。長さは3〜4aで、秋になると縦に裂けて、絹糸状の長い冠毛のある種子を風に乗せて飛び散らします。