No.122  ツリフネソウ (H16.9.24)


撮影 H16.9.23 横浜市金沢区

ツリフネソウ( ツリフネソウ科ツリフネソウ属)

 北海道から九州まで、各地の山地の渓流沿いや湿った草地に生える1年草です。県下にも広く分布しますが、三浦半島では葉山町以北の川辺や湿地でしか見られないようです。
 茎は直立して高さ50〜80aになり、上方の枝には紅紫色の毛が生えます。互生する葉は菱状楕円形で、先はとがり、縁には細かい鋸歯があります。
 8〜10月になると上部の葉のわきから花序を出し、紅紫色の花を数個つけます。花の長さは3aほどですが、細い花柄に釣り下がって咲く姿には特徴があり、強く印象に残ります。3個の萼片があり、下の1個だけが大きな筒の袋となって花を抱き、後端はとがって距(きょ)となります。距はくるりと渦のように巻き込んでいます。
 ホウセンカと同じ仲間で、果実は熟すと種子をはじきとばします。
 NO.100でキツリフネを紹介いたしましたので、距の違いや和名についてもご覧ください。