No.120  ハマグルマ (H16.8.10)


撮影 H11.7.19 野比海岸

ハマグルマ(キク科ハマグルマ属)

 関東地方以西、四国、九州に分布し、海岸の砂地に生える多年草です。県内では、三浦半島の波打ち際に近い砂浜にだけ生育していますが、砂浜が減り、心ない自然破壊によって減少し続けています。
 茎は砂の上をはって長くのび広がり、節ごとに深く根をおろして、緑のじゅうたんのような群落をつくります。
 長楕円形の葉は多肉質で厚く、短い剛毛が生えてざらつき、猫の舌のようなので、ネコノシタという別名があります。
 花期は7〜10月と長く、枝分かれした茎の先に、つぎつぎと直径2aほどの黄色い頭花をつけます。頭花には舌状花と筒状花があり、舌状花は6〜8枚です。舌状花と筒状花の車咲きの姿から浜車の和名がついたといわれます。