No.110  カワヅザクラ (H16.2.20)


撮影 H14.2.17 京急三浦海岸駅前

カワヅザクラ (バラ科サクラ属)

 サクラ属のなかのサクラ亜属は、国内に自生する独立種9種、県内では8種ですが、それらには自家不和合性の性質があり、同じ木に咲く花同志で受粉しても結実をしません。近親婚をさける仕組みが備わっているわけです。他樹との交配でのみ結実するため雑種ができやすく、雑種や雑種起源と推定される種、人為的な交配で生み出された栽培品種などを合わせると300種以上に達するといわれます。そのために分類がたいへん困難です。
 サクラは古から人々に愛されてきたので、日本各地に名木や名所が多くあります。その中で比較的に新しい名所に、伊豆の河津のカワヅザクラの並木があります。カンヒザクラとオオシマザクラの雑種だといわれますが、開花が2月下旬と早いことや花期が長いので人気があります。
 三浦市では、数年前から、このサクラを三浦海岸駅から小松が池周辺に植栽して、新名所をめざしています。