No.102  カクトラノオ (H15.9.1)


撮影 H15.8.19 馬堀海岸

カクトラノオ(ハナトラノオ) (シソ科カクトラノオ属)

 北アメリカ原産の多年草で、観賞用として栽培されていますが、人家の周辺に野生化したものを見かけます。別名のハナトラノオの方がよく知られています。
 地下茎で殖え群落をつくります。茎は直立し、上方で枝分かれし、高さは30〜100a、断面は四角形です。
 葉には柄がなく対生し、規則正しく十字状に並んでいます。長さは5〜10aで、先端は尖り、縁には細かい鋸歯があります。
 6〜9月に、茎の頂上に長さ10〜20aの花穂をつけます。花冠は、シソ科の仲間では大型で、長さ2.5aほどです。淡紫色で、やや色のうすい下唇の内側には紅紫色の斑点があります。4本の雄しべと1本の雌しべは上唇の内側に付着しています。
 花穂を虎の尾に見立ててハナトラノオ。茎が角ばるのでカクトラノオになったといわれます。