油皿の周囲に立法形または円筒形の枠を作り、これに紙を張り風で灯火が吹き消されたり、ゆれを防ぐように火袋を装置した。行燈というのは、携帯用の燈火という意味で、古くは上部に把手をつけ手に下げて持ち運んだが、近世になると燈台に変わって、屋内その他に据え置く灯火具として用いられた。置行燈・掛行燈・辻行燈。吊行燈(当写真)などがそれである。これらは江戸時代大いに普及した。
原寸: たて26p,幅35p